JR美祢線、鉄道復旧を断念!BRT転換へ:沿線自治体の決断
JR美祢線、BRTでの再出発へ
2023年の豪雨で甚大な被害を受け、全線で運転見合わせが続いていたJR美祢線について、JR西日本と沿線自治体(美祢市、長門市、山陽小野田市)などが協議を重ねた結果、鉄道での復旧を断念し、バス高速輸送システム(BRT)への転換を軸に検討を進める方針が決定しました。
16日に山陽小野田市で開かれた臨時総会では、沿線自治体の長や商工会、観光団体などからBRTを支持する意見が多数寄せられました。BRTは、鉄道よりも運行本数を増やせる可能性があり、利便性の向上が期待されています。
BRT転換の背景
JR西日本は以前からBRTへの転換を提案しており、今回の決定は、沿線自治体がその提案を受け入れた形となります。鉄道での復旧には多額の費用と長期間を要することに加え、BRTの方が地域住民のニーズに合致すると判断されたことが、BRT転換の大きな要因です。
今後の見通し
今後は、山口県知事と沿線3市の市長が協議を行い、正式にBRT転換を決定する見込みです。BRT導入に向けて、路線の詳細な設計や運行計画などが検討されることになります。被災した鉄道路線をBRTに転換して復旧するのは全国で4例目、JR西日本では初の事例となります。
- 美祢市: 単なる路線バス転換ではなく、BRTでの復旧を基軸に進めることを受け入れざるを得ない。
- 長門市: 未来感、刷新感のあるBRTでの復旧を期待。
- 山陽小野田市: BRTまたは路線バスで検討していくべき。
BRTへの転換により、JR美祢線沿線の地域交通がどのように変化していくのか、今後の動向が注目されます。