Radiko15周年!月間ユーザー数1000万人への挑戦とラジオ復権の軌跡
Radiko15周年:ラジオの未来を拓く戦略とは?
ラジオの聴取スタイルに変革をもたらしたRadikoが、15周年を迎えました。スマートフォン普及の波に乗り、月間ユーザー数1000万人を目指すRadikoの青木貴博会長に、その成長の要因と今後の展望について伺いました。
スマホ普及とエリアフリー戦略
2010年のスマホ普及率がわずか4%だった時代に、Radikoはスマホアプリでのラジオ聴取という新たな可能性に賭けました。現在、スマホ普及率は96%に達し、Radikoはその恩恵を大きく受けています。アプリをダウンロードするだけでラジオが聴ける手軽さが、ユーザーを惹きつけているのです。
また、エリアフリーサービスは、ユーザーの声によって実現しました。アンケートで「インターネットの時代にエリア制限はおかしい」という意見が多数寄せられ、放送局の反対を押し切って導入に至りました。エリアフリーの有料化は、システム維持費の確保と放送局への配慮という二つの側面から決定されました。
大阪発祥の理由と権利許諾
Radikoの試験配信が大阪のラジオ局から始まった背景には、東京のラジオ局が放送コンテンツを通信に載せる準備の難しさがありました。大阪から始めることで、新たな試みに挑戦しやすかったのです。
当初、RadikoはIPv6マルチキャスト方式を採用し、法的な権利許諾を必要としませんでした。しかし、東京での正式スタート時には、汎用性の高いIPv4ユニキャスト方式を採用し、インターネット上での聴取を可能にしました。この方式変更により、権利の考え方も変化しました。
ラジオの危機感と復権への道
Radikoが誕生した背景には、ラジオ広告費の減少という危機感がありました。1991年のピーク時から半減した広告費は、ラジオ局にとって深刻な問題でした。Radikoは、ラジオの新たな可能性を切り拓き、復権への道を歩んでいます。
- スマホ普及の恩恵
- ユーザーの声に基づいたエリアフリー
- 危機感からの変革
Radikoは、これからもラジオの未来を担うサービスとして、進化を続けていくでしょう。