藤ノ川、不戦勝で新入幕勝ち越し!39年ぶりの伝統名跡に笑顔!
藤ノ川、不戦勝で新入幕場所勝ち越し!
大相撲名古屋場所13日目、西前頭14枚目の藤ノ川が、東前頭6枚目の尊富士の休場により不戦勝となり、8勝目を挙げ見事勝ち越しを決めました。新入幕の場所で目標としていた勝ち越しを達成し、藤ノ川は「こういう形で決まるのは初めて。目標にしてきたのでうれしいです」と喜びを語りました。
昨年九州場所で新十両だった際に一度不戦勝を経験していますが、勝ち越しが決まったことには特別な思いがあるようです。「あと2番勝てるようにという感じです」と、さらなる勝利への意欲を見せました。
39年ぶりの快挙!伝統の名跡「藤ノ川」
藤ノ川は新入幕を機に、若碇から部屋伝統の6代目となる「藤ノ川」へと四股名を改めました。この名跡は、4代目が「今牛若丸」と称された先代伊勢ノ海親方(元関脇)、5代目が6月6日に64歳で死去した服部祐兒さんという歴史を持ちます。藤ノ川としての勝ち越しは、5代目の最後の勝ち越しである1986年夏場所以来、実に39年ぶりの快挙となります。
境川親方も絶賛!藤ノ川のひたむきさ
176センチ、117キロと小柄ながらも、真っ向勝負を挑む藤ノ川。首などに痛みを抱えながらも戦い抜く姿は、多くのファンを魅了しています。NHKでテレビ解説を務めた境川親方(元小結両国)は、「一生懸命さが本当に手に取るように分かるし、頑張ってもらいたいなと心の底から思える力士ですね」と、藤ノ川のひたむきさを高く評価しました。
場所前は不安もあったという藤ノ川ですが、「勝ち越したことで手応えをつかめた。あと2番勝てればいい」と、二桁勝利を視野に入れています。今後の活躍に期待が高まります。