森友問題:財務省が1.8万ページ開示!赤木雅子さん「夫が見ている」
森友学園を巡る公文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻、雅子さんに対し、財務省が3回目の資料開示を行いました。今回開示されたのは約1万8000ページに及ぶ文書で、赤木さん以外の職員が作成した手控えなどが含まれています。
雅子さんは、財務省で資料を受け取った際、「夫がこちら(財務省)に来ていると思う。お盆なので、ちょうど(開示が)この日になったのも夫が見たかったんじゃないかなと思いました」と語りました。また、開示された資料に含まれる財務省職員の「手控え」について、「夫の手の届かない場所の人たちが、改ざんや森友学園の売却についてどう感じて、どういう指示を出していたのか知りたい」と述べています。
今回の開示では、2017年2月に学園との土地取引が報道された後、相次ぐ情報開示請求への対応を検討した経過がわかる文書も多数含まれており、どこまでの情報を開示するかをめぐり、内部で見解が分かれていた様子も明らかになりました。特に、文書を開示しない理由が「あいまいだ」などと、財務省内部でも苦言を呈する職員がいたことを示すメールも含まれています。
財務省は、今後も順次資料を開示していく予定です。雅子さんは、「何が夫が見たいものなのか考えながら見れたら」と語り、真相解明への強い思いを示しました。
内部からの異論
今回の開示資料には、情報公開に消極的な財務省理財局の対応が明らかになったほか、「不開示理由が不明瞭で脆弱」といった内部からの異論があったことも判明しました。これは、組織内部にも問題意識を持つ職員がいたことを示唆しています。
今後の展開
財務省は来年夏までに残りの約14万枚の文書を開示する予定です。引き続き、情報公開の透明性と真相解明が求められます。