日経平均株価、一時バブル後最高値更新!新政権への期待と円安の影響は?
8日の東京株式市場で、日経平均株価が一時、バブル崩壊後の最高値を更新しました。上げ幅は一時800円を超え、4万3800円台まで上昇。これは、8月18日に記録した史上最高値4万3714円を上回る水準です。
なぜ株価は上昇したのか?
主な要因として、石破茂首相の辞意表明を受け、次期政権による積極的な財政政策への期待が高まったことが挙げられます。投資家は、新政権が経済成長を促進するための政策を打ち出すと予想し、株式市場に資金を投入しました。
円安も株価上昇を後押し
外国為替市場では、円安・ドル高が進行し、1ドル=148円台前半で取引されています。政局の流動化への懸念から円売りが進み、輸出企業の業績改善期待が高まりました。円安は、海外収益を円換算で押し上げるため、日本企業の利益を増加させる効果があります。
今後の見通し
新政権の経済政策や、今後のアメリカの利下げ動向などが、今後の株価を左右するでしょう。引き続き、市場の動向を注視する必要があります。
市場関係者の声
「新政権への期待感は大きいが、具体的な政策内容が明らかになるまでは、様子見ムードも広がる可能性がある。円安の進行も、企業の業績にプラスに働く一方で、輸入物価の上昇を招く懸念もあるため、注意が必要だ」
前場の注目ポイント
- 新政権への期待が高まるかを見極め
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8日の日本株市場は、売り先行で始まった後は押し目買い意欲の強い相場展開になりそうです。米雇用統計の結果から労働市場の減速が警戒されるものの、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まることで、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうです。