日生社員、顧客情報600件不正持ち出し!金融庁が調査へ

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日本生命保険、出向社員による情報不正持ち出し問題が発覚

日本生命保険(以下、日生)から複数の金融機関へ出向していた社員が、約6年間にわたり計約600件もの内部情報を無断で取得していたことが明らかになりました。この問題は、日生から三菱UFJ銀行に出向していた社員が同行の内部情報を無断で持ち出していた事案をきっかけに発覚しました。

不正持ち出しの背景と詳細

日生の社内調査によると、問題の社員は三菱UFJ銀行を含む7つの金融機関から、保険販売に関する方針や業績評価など、機密性の高い情報を不正に持ち出していました。これらの情報は、2019年から6年間にわたり、およそ600件に上るとのことです。

日生の対応と今後の展望

日生は、今回の事態を重く受け止め、不正競争防止法の趣旨に照らして不適切であったとして、金融庁への報告を予定しています。また、生命保険業界では昨年、代理店にある個人情報を出向中の保険会社社員が漏洩させる問題も発生しており、大手銀行は今後、生命保険会社からの出向者を受け入れない方針を示しています。日生は、再発防止策を徹底し、信頼回復に努める方針です。

  • 情報漏洩件数: 約600件
  • 期間: 2019年からの6年間
  • 対象金融機関: 三菱UFJ銀行を含む7行
  • 情報の内容: 保険販売の方針、業績評価など

金融庁の今後の動き

金融庁は、日生からの報告を受け、今回の不正持ち出し問題について詳細な調査を行う見込みです。生命保険業界全体のコンプライアンス体制の見直しを含め、厳正な対応が求められます。

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