クマ出没急増!専門家が語る原因と対策:命を守るために
全国でクマ出没が相次ぐ!一体何が?
日本各地でクマの出没が報告され、人身被害も増加傾向にあります。環境省のまとめによると、被害件数は過去最多だった2023年と同程度のペースで発生しているとのこと。なぜクマは頻繁に出没するようになったのでしょうか?
クマ出没の背景にある社会の変化
日本クマネットワーク代表で東京農工大教授の小池伸介さんによると、クマの分布域は過去40年間で約2倍に拡大。その背景には、少子高齢化や都市部への人口集中といった社会の変化があります。人がいなくなった集落は耕作放棄地となり、森に戻ることでクマの生息範囲が広がっているのです。
秋の出没だけではない!春や夏の出没も
秋のクマ出没は、ドングリの凶作が原因と言われますが、それだけではありません。収穫されない柿や栗、家の軒先に置かれた漬物や味噌などもクマを誘引する要因となります。春や夏にもクマが出没する背景には、食糧不足や生息地の変化が考えられます。
クマに遭遇したらどうする?岩手県警の研修会
岩手県警は、クマ被害防止のための研修会を開催し、警察官らが対処法を学びました。研修では、クマの生態や被害状況の説明に加え、音の出る鈴や警笛の携帯が推奨されました。また、クマを追い払う手持ち花火や撃退スプレーの使用方法も体験しました。
ブナの実の凶作も影響?石川県が警戒情報
石川県では、クマのエサとなるブナの実が5年ぶりに「大凶作」と予測され、「ツキノワグマ出没警戒情報」が発令されました。人里近くでのクマの大量出没が懸念されています。
クマ被害を防ぐために私たちができること
- 山に入る際は、鈴やラジオなどで音を出し、自分の存在を知らせる。
- クマの痕跡(フン、足跡など)を見つけたら、速やかに引き返す。
- 食べ残しやゴミを放置しない。
- 家の周りの柿や栗などを放置しない。
クマとの遭遇は危険を伴います。十分な注意を払い、安全な行動を心がけましょう。