東ティモール騒然!議員特権に国民激怒、デモで改革なるか?
東ティモールで、国会議員の特権に対する国民の怒りが爆発し、大規模な抗議デモが発生しています。特に、議員公用車の買い替え計画が国民の反発を買い、首都ディリでは連日、数千人規模のデモ隊が国会周辺に集結しています。
議員特権への怒り、背景には経済格差
デモのきっかけとなったのは、議員の出張用車両として65台、総額400万ドルを超える公用車購入計画です。東ティモールの最低賃金が月収115ドル(約1万7千円)であることを考えると、この金額は国民感情を逆なでするものでした。「税金は議員の贅沢のためではない」というスローガンが、デモ参加者の共通の思いを代弁しています。
主要政党が終身年金廃止へ
こうした国民の抗議を受け、主要政党はついに国会議員の終身年金廃止に向けて動き出しました。国会はすでに議員公用車の新規購入撤回を承認しており、デモ参加者はこれを「勝利」と捉えています。しかし、国民の怒りは根深く、さらなる改革を求める声は収まりそうにありません。
今後の東ティモール
今回の抗議デモは、東ティモールの政治に大きな影響を与える可能性があります。国民の声に耳を傾け、特権を廃止し、公正な社会を築くことができるのか。今後の東ティモールの動向に注目が集まります。
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