国連総会騒然!ネタニヤフ首相演説に各国代表が退席、日本の対応は?
ニューヨークで開催された国連総会で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の演説が波紋を呼んでいます。パレスチナ国家の承認を批判する首相の演説に対し、多くの国の外交団が抗議の意を示すため、議場から一斉に退席しました。一体何が起こったのでしょうか?
各国代表が退席、議場は空席に
ネタニヤフ首相が演壇に立つと、パレスチナ自治区ガザでの戦闘に対する抗議として、ブーイングが起こりました。イスラム諸国を中心とした外交団が一斉に退席し、議場はほとんど空席となりました。ロイター通信が伝える写真には、がらんとした議場の様子が写し出されています。
日本の対応は?
多くの国が退席する中、日本の外交団は退席せず、演説を傍聴しました。この日本の対応は、国際社会においてどのような意味を持つのでしょうか?
ネタニヤフ首相の主張
退席者が相次ぐ中でも、ネタニヤフ首相は強気の姿勢を崩しませんでした。パレスチナの国家樹立を「全くの狂気」と切り捨て、イスラエルがガザでジェノサイド(集団殺害)を行っているとの告発に対しては、「虚偽であり、真実は逆だ」と反論しました。また、ガザで生存しているとみられる人質20人の名前を読み上げ、「全員が帰還するまで休まない」と訴えました。
ニュージーランドの立場
一方、ニュージーランドは現時点ではパレスチナを国家として承認しない意向を示しました。ピーターズ外相は、戦争の激化やハマスの存在などを理由に、現時点での承認は賢明ではないと説明しています。ただし、「2国家解決」に向けて引き続き尽力する姿勢を示しています。
国際社会の動き
イギリス、フランス、カナダ、オーストラリアなど、複数の西側諸国がパレスチナ国家を承認する動きを見せています。イスラエルはガザでの軍事行動をめぐり、国際的な圧力を強めています。今後の国際社会の動向に注目が集まります。