地球の自転速度が加速中!2025年に何が?専門家も困惑の謎現象
近年、地球の自転速度がわずかに加速していることが観測されています。一日の長さは通常約24時間ですが、ごくわずかながら短くなっているのです。特に2025年には、7月9日、7月22日、8月5日に記録的な短さとなる可能性があると指摘されています。
一日の公式な長さは86,400秒と定義されています。しかし、2024年7月5日には、地球の自転は1.66ミリ秒短くなりました。この微細な変化を測定しているのは原子時計です。原子時計は極めて正確に地球の自転を測定し、そのデータはIERS(国際地球回転・基準系事業)に送られます。IERSは、大きな変化があった場合に時刻系の調整を行います。
自転加速の原因は?
地球の自転速度が加速している正確な理由はまだ解明されていません。有力な仮説の一つは、月の影響です。月が地球の周りを公転する際に赤道から遠ざかると、地球上の質量分布が変化し、自転に影響を与えると考えられています。
他の可能性も
しかし、この現象を完全に説明するには至っていません。科学者たちは、氷の融解、地球内部の動き、海洋の潮流の変化など、いくつかの仮説を立てています。しかし、これらの仮説だけでは、今回の加速を十分に説明できません。
日常生活への影響は?
このわずかな変化は、私たちの日常生活にも影響を与える可能性があります。GPS、衛星、金融ネットワークなど、非常に正確な時間を必要とするシステムは多く存在します。したがって、どんなに小さな変化であっても、考慮に入れなければ大きな影響を及ぼす可能性があります。
研究者のレオニード・ゾトフ氏は、この加速が予測よりも大きいと指摘しています。近い将来、減速に転じる可能性があるものの、現在の傾向が続けば、2029年には「うるう秒」が削除される可能性もあると警告しています。
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