国立劇場、2033年度再開場へ!資材高騰で遅延も、伝統芸能継承に期待
国立劇場、再開場は2033年度に決定!
東京・千代田区にある国立劇場が、老朽化による建て替えのため閉場してからまもなく2年。文化庁は、2033年度の再開場を目指す方針を正式に発表しました。当初は2029年度の再開場を目指していましたが、建設費の高騰などを背景に入札が不調となり、計画は大幅に遅延していました。
再開場までの道のり
新しい整備計画では、2025年度中に入札公告を行い、2027年度に業者との契約を締結。その後、約6年間の工事期間を経て、2033年度の再開場を目指します。
- 2025年度中:入札公告
- 2027年度:業者との契約締結
- 2033年度:再開場
伝統芸能の実演家からは早期再開を望む声
国立劇場は、歌舞伎や文楽などの伝統芸能の拠点として重要な役割を担ってきました。閉場後、劇場が主催する公演は都内の施設を借りて行われていますが、公演数が減少し、日本舞踊や歌舞伎などの実演家からは早期の再開場を求める声が上がっています。
人間国宝・桐竹勘十郎さんの声
文楽人形遣いの人間国宝、桐竹勘十郎さんは「1年でも、1か月でも、1日でも早い開場を望んでいる。計画だけではなく、早く現実のものにしてほしい」と切実に語っています。
文化庁のコメント
文化庁の担当者は「再開場を求める声は大きくなっており、伝統芸能の継承のためにも早期の整備を進めたい」とコメントしています。
2033年度の再開場に向けて、関係者の尽力と計画の着実な実行が期待されます。