谷川俊太郎、晩年の言葉と詩集刊行!創作への執念、老境の機微に迫る

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詩人・谷川俊太郎さんの晩年の言葉と新旧の詩をまとめた書籍「行先は未定です」が刊行されました。創作への執念、そして老境の機微が伝わる内容となっています。昨年92歳で亡くなった谷川さんが、生前朝日新聞のインタビューで語った言葉や、残された詩、エッセイなどを組み合わせた一冊です。

創作への執念と老境の機微

「いい音楽には、自分がない そういう言葉を書けたらいいな」。書籍には、谷川さんの創作への執念や、歩行の自由を失った老境における心情が、生々しく綴られています。

医師・徳永進氏が語る谷川俊太郎

40年近く谷川さんと親交のあった医師・徳永進さんは、谷川さんの詩について「生死に関する重い話もする部屋だけど、人の生死と、うさぎの背中に雪が降っている景色のあいだに、そんなに大きな差はないよと教えてくれている感じがします」と語っています。徳永さんは、ホスピスケアをする診療所を開設しており、谷川さんはそこに詩を書き残していったそうです。

北軽井沢の夜空と宇宙への畏敬

谷川さんは、宇宙をテーマにした詩も多く残しています。『二十億光年の孤独』やアニメ『鉄腕アトム』の主題歌など、宇宙を題材にした作品は、多くの人々に感動を与えてきました。星空がほとんど見えない東京ではなく、軽井沢だったからこそ宇宙や星に思いを馳せられたのかもしれません。

書籍情報

  • 書籍名:「行先は未定です」
  • 著者:谷川俊太郎
  • 出版社:朝日新聞出版
  • 価格:1980円

谷川俊太郎さんの晩年の言葉と詩を通して、彼の創作への情熱や人生観に触れてみてください。

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